捏造の手口と再発防止策

   ・ はじめに
   ・ 袖原3遺跡の捏造痕跡
   ・ 上高森遺跡の捏造痕跡
   ・ 埋め込み・再発掘実験
   ・ まとめと課題


        渋谷孝雄((財)山形県埋蔵文化財センター)
        大場正善(東北学院大学大学院生)
        鈴木 雅(東北福祉大学学生)
        須田富士子

*これは画像サイズを60%に縮小した軽量版として作成したものですので、画像中の文字が一部不鮮明になっています事をご了承ください。オリジナルはこちらをご覧ください。


2000年11月に明らかとなった藤村氏の捏造行為は、年度が明けて本格化した検証発掘や出土石器の検討を通じ、さらに、膨らむ証拠が次々と明らかとなり、2000年11月に本人が認めた2遺跡のその年の発掘調査のほか、42遺跡で不正な工作を行ったことを2001年9月に告白しました。
その告白の端緒は袖原3遺跡で明白となった、捏造工作の証拠であったといわれています。
私たちは、袖原3遺跡、そして、上高森遺跡の調査を通じて見えてきた不正工作の実体を明らかにし、二度とこのようなことを起こさせないための調査方法を確立させなければならないと考えています。

*本稿は2001年12月22-23日に秋田市文化会館において開催された第15回東北日本の旧石器文化を語る会において発表したものである。本稿とあわせ、「第15回東北日本の旧石器文化を語る会予稿集」に収録の「捏造の手口と再発防止策」を参照されたい。

*予稿集(第15回東北日本の旧石器文化を語る会予稿集 P81-89)の訂正
81頁5行目:「須田富士子(宮城県考古学会)」を「須田富士子」に訂正。
85頁下から3行目:「全開埋め込み1 ヶ所と、開き挟み込み1 ヶ所は」を「全開埋め込み1 ヶ所は」に訂正。


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