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企画展「祈りの大地 ―縄文世界と土偶の神秘―」
開催日 平成22年9月18日(土)〜平成22年11月23日(火・祝)
会場 えさし郷土文化館 第二展示室
http://www.esashi-iwate.gr.jp/bunka/index.html
時間 9:00〜17:00(11月より16:00閉館)・年中無休
問合せ えさし郷土文化館 0197-31-1600
縄文人たちが約1万年以上にわたってつくり続けた素焼のひとがた土製品「土偶」。
日本列島で土偶はこれまでに約1万8,000点が見つかっており、日本の土偶は全世界においても群を抜く数量を誇っています。近年、縄文時代の年代研究の進展により、その初源期が従来よりも大幅に古く位置づけられるという学説も呈示されていますが、縄文世界で人々の「祈り」の道具として形づくられた土偶は渺茫たる縄文時代における大いなる文化的要素であるといえます。
日本列島で最古の土偶がつくられたのは縄文時代草創期(約1万3,000年前)とされ、その後、縄文時代早期(約1万1,000年前)になると土偶は列島各地に現れ、それぞれの地域色を発揮しながら発達します。様々な形を示す土偶には乳房と腹部の膨らみの表現などいくつかの共通点があり、多少の個体差はあるものの、ほとんどが手に収まる形につくられています。また、体の部位の一部が欠失した状態で出土するという特徴も共通しており、このことから土偶は縄文人たちの「祈り」の道具であったことが推定されています。
縄文人は何を求め、どのような「祈り」を土偶に込めたのか。
本展では奥州市内を中心に縄文遺跡から出土した土偶を会して、土偶の造形美とともに縄文人の美意識と土偶に込めた純粋な祈りの世界をご堪能頂きたいと思います。
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