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「大崎市 北小松遺跡調査現地説明会」
◆日時:平成21年9月5日(土) 午前10時30分から
◆会場:大崎市田尻小松字屋敷裏
◆説明者:宮城県教育委員会文化財保護課職員
◆調査成果:
【北小松遺跡について】
北小松遺跡は大崎市田尻に所在する縄文時代晩期を中心とした遺跡です。以前から縄文土器や石器、骨格器などの遺物が多量に出土することで知られており、特に昭和30年代の開田工事の際には人骨が出土し注目されました。
【調査成果】
本課では、大崎市田尻西部地区の県営ほ場整備に先立ち、平成19年度から発掘調査を継続しています。今年度は遺跡の中でも特に遺物量が多い遺跡の中心部が調査対象となっています。
調査の結果、現田面下に広がっていた縄文時代の「沼」の沿岸部にあたる地点から縄文時代晩期(約2,500年前)の遺構と多くの遺物が発見されました。遺構には建物跡・土坑(穴)・集石遺構などがあり、このほか人骨が残っている墓が10基以上集中して発見されました。遺物には多くの縄文土器や、石器(石鏃・石斧など)、土製品(土偶・耳かざりなど)、石製品(石棒・石刀など)があります。さらに、低湿地であるため、通常は腐って残らない籃胎漆器、骨角器、鳥獣魚骨、貝類などもみつかりました。
今回の調査で、沼地の沿岸部に住む当時の人々の暮らしぶりや、「縄文人」の埋葬方法等を知ることができる貴重な資料を得ることができました。
◆調査主体:宮城県教育委員会
◆問い合わせ先:
宮城県教育庁文化財保護課
電話 022-211-3685
http://www.pref.miyagi.jp/bunkazai/maizou/kato-index1.html
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