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Re:10/23[多賀城]多賀城跡第82次発掘調査現地説明会
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 鈴木雅  - 10/10/17(日) 21:18 -

引用なし
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   多賀城跡第82次発掘調査現地説明会

◆日時:平成22年10月23日(土) 午前10時30分から

◆会場:多賀城跡第82次発掘調査現場
     多賀城市市川字伊保石地内
     JR国府多賀城駅から徒歩15分

◆説明者:宮城県多賀城跡調査研究所職員

◆調査主体:宮城県多賀城跡調査研究所

◆問い合わせ先:
  宮城県多賀城跡調査研究所
  電話 022-368-0102

◆調査の概要:
1.新たな門跡の発見
 調査の結果、調査区中央でこれまで知られていなかった掘立式の八脚門跡を新たに発見しました。この門跡の北側には基底幅2.7m、残存高約0.5mの築地積土が残っていましたが、南側は、後世に削平を受けて築地積土が失われ、その下部構造である幅約5mの築地基壇だけが残っている状況でした。
 門跡の規模は東西2間、南北3間で、これまで知られていた奈良時代の礎石式の東門跡(SB1762)とほぼ同じ規模であることもわかりました。柱穴は一辺約2.1mの方形で、城内でも最大規模のものです。柱は最後に柱を抜き取って撤去されたこともわかりました。柱の抜取穴は黄色の粘土質の土で埋め戻され、その中には焼土や奈良時代後半の瓦破片が含まれていました。
このように新たな門跡が発見されたことにより、伊治公呰麻呂事件を挟んで、奈良時代から平安時代へと大きく姿を変えた東外郭施設の変遷過程が明らかになりました。
2.11世紀後半の中国白磁碗の発見
 調査区北西隅で発見された、短径40cm、深さ30cmの小さな穴の中に、ほとんど壊れていない10点の土器が重ねられた状態で埋まっていました。これらの土器とともに中国から輸入された白磁碗も出土しました。これらの土器はその特徴から11世紀後半のもので、この種の白磁碗の出土例としては東日本でも最も早い時期のものであることがわかりました。
 11世紀後半は陸奥国で前九年・後三年合戦が起きた時代です。多賀城内ではこの時代の出土遺物が少なく、考古学的にわからないことの多い時代とされてきました。当時の白磁は高級品であり、こうした高級品が大宰府や京都と並んで多賀城にもいち早くもたらされていたことが今回の調査で確認されました。

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宮城県の埋蔵文化財 http://www.pref.miyagi.jp/bunkazai/maizou/kato-index1.html
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10/23[多賀城]多賀城跡第82次発掘調査現地説明会 鈴木雅 10/10/17(日) 21:13
Re:10/23[多賀城]多賀城跡第82次発掘調査現地説明会 鈴木雅 10/10/17(日) 21:18

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