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「仙台平野に弥生文化はなかったのか−藤尾慎一郎氏の新説講演と意見交換−」
当会主催の福島県白河市で開催したシンポジウムから早3年が経とうとしています。弥生時代後期を取り上げ、東北地方の弥生時代終末期に何が起きていたのか、ダイナミックなヒト・モノの動きについて各地の研究者から発表してもらい、議論をすることができました。
近年の弥生文化研究で注目されるのは、国立歴史民俗博物館の藤尾慎一郎氏が『弥生時代の歴史』(講談社現代新書2330)のなかで、東アジア的な視点から東北の弥生文化に関する新たな問題提起を行っていることです。藤尾氏の考え方からすると、北関東の一部を含む東北地方には、続縄文文化とも弥生文化とも異なった文化が展開していたことになります。今回の研究会では、この藤尾氏の新説について、長時間のご講演をいただき、その意図するところを伝えてもらい、東北の弥生文化研究の現状をふまえて、意見交換をしたいと思っています。
藤尾氏の著作をぜひ一読し、参加してもらえればと思います。
主催:弥生時代研究会(会長:斎野裕彦)
会場:11月19日(土) 仙都会館8階(仙台市青葉区中央2-2-10)
11月20日(日) エルソーラ仙台28階(仙台市青葉区中央1-3-1)
※会場への直接の問い合わせはご遠慮ください。
日時:
平成28年11月19日(土) 司会:山田康弘(国立歴史民俗博物館)
10:00〜10:10 斎野裕彦「趣旨説明・開会あいさつ」
≪話題提供≫
10:10〜10:45 「東北の弥生前期の現状と課題」三浦一樹(山形県埋蔵文化財センター)
10:45〜11:20 「東北の弥生中期の現状と課題」佐藤祐輔(仙台市縄文の森広場)
11:20〜12:00 「東北の弥生後期の現状と課題」相沢清利(多賀城市教育委員会)
12:00〜13:00 昼食(各自)
≪講演・意見交換≫
13:00〜15:00 藤尾慎一郎(国立歴史民俗博物館)
「東北の弥生文化をどう見るのか−弥生文化の指標は水田稲作だけなのか」
15:00〜15:15 休憩
15:15〜16:00 「東北からみた弥生文化の範囲」斎野裕彦(仙台市教育委員会)
16:00〜17:00 意見交換
18:00〜 懇親会(会場未定)
平成28年11月20日(日) 司会:佐藤由紀男(岩手大学)
9:30〜10:30 「本州島東北部における稲作の開始とその考古学的位置づけ」
高瀬克範(北海道大学)
10:30〜12:30 コメント:設楽博己(東京大学)、意見交換
参加費:2,000円(資料代・会場代)
参加申込
人数把握のため、事前申込とします。申込は、氏名・所属(都道府県)・懇親会参加の有無を明記して、三浦一樹(m.kazuki12@gmail.com)までお願いします。
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