2001.11.02
午後1時〜3時、第1回指導助言委員会が開催され、須藤隆氏(東北大学教授)が委員長に選出された。そして、以下のことが確認された。
@ A1区にA−9・10の石器の平面分布が広がらないことが確認される。
A A−14・15のだめ押し調査を行い、A−14のTm−14直下の石器の平面分布が北に広がるか否か等について検討する必要がある。
B A地点において石器が出土したTm−14付近の地層が、人類が生活する上で適した環境を示すものかどうか多角的に検討する必要がある。
C Tm−14の上位、下位の地層中に見られる複数の褐鉄の層と出土石器の褐鉄について、産状も含めて比較検討をする必要がある。
D 1994年8〜9月に藤村氏が石器を発見したA地点北端の露頭でKs−1の下位を直接削る必要がある。
旧A地点
A−9・10の間の畦を除去するが、Tm−14直下から石器は発見されなかった。
A−14では、1次調査において石器が発見されたTm−14直下、すなわち17層上面で調査が終了していたので、今回の調査で17層上部を約5cm掘り下げ、石器の平面分布の続きがないことを確認する。

A-9・10区間の畦除去状態。

A-14区作業状況。

A-14区作業完了状態。
A1区
地層断面の実測。
A2区
層序の検討。
A3区
Ks−1の下位の黄白色土層(1994年8〜9月に藤村氏が石器を数回に渡って採集した地層)を除去したが、石器は発見されなかった。
旧B地点
6次調査で認定された遺構が検出された面(A〜C−1〜4)を中心に清掃を行う。
B1区
作業なし。
B2区
層序の検討。
B3区
作業なし。