遺跡の位置と概況

 座散乱木遺跡は、宮城県玉造郡岩出山町下野目字座散乱木に所在する。江合川左岸に位置し、江合川とその支流にはさまれた南東にゆるく傾斜する舌状の台地上に遺跡は立地する。標高は67m前後で、江合川との比高は約27mである。
 現在、国史跡として指定されている面積は46,643uで、指定地部分での台地の幅は150mから180m、指定地の長さは北西から東北に約400mに及ぶ。その現況は、既発掘区とその隣接部分は埋め戻し後そのままで、雑草の刈り取り等の管理が行われているが、他は畑として耕作されている所と山林である。
 史跡指定されたこともあり、現地の状況は、座散乱木遺跡第3次発掘調査の行われた1981年当時と大きな変化はない。