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河北新報「声の交差点」「見識疑う式典 市の姿勢象徴」

河北新報 4月4日

河北新報「声の交差点」に本サイト管理人の投稿「見識疑う式典 市の姿勢象徴」掲載。市長は石垣の石に、市民はそのすき間を埋める裏込め石に記名するという4月7日の「みんなで積み上げる仙台城の石垣セレモ二ー」に対し、「一体誰のお祝いなのか」と問い正す。

見識疑う式典 市の姿勢象徴
 仙台市が七日に仙台開府四百年記念事業の一環として開催する「みんなで積み上げる仙台城の石垣セレモ二ー」は、参加者が石垣の裏に詰め込む裏込め石にメツセージを書いて、積み上げる。さらに藤井黎市長が、2000年10月の石積み開始式の際に記名した修復記念石を石垣に積み上げるというものである。
 つまり、市長は石垣の石に、市民はそのすき間を埋める裏込め石にということである。仙台開府四百年記念事業とは、一体誰のお祝いなのか。参加者全員が石垣の石に記名することができなければ、市長も市民とともに裏込め石に記名すべきである。
 市民感情におまりにもむとんちゃくではないか。むしろ、率先して裏込め石となって、市民生活を支えるべきは市長のはずである。仙台市当局と市長の見識を疑わざるを得ない。
 市当局の市民に対する認識、現在の藤井市政のあり方を象徴しているように感じるのは、果たして私だけであろうか。