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仙台城本丸大広間跡の北辺部を確認
所在地 遺跡名 現説日 調査主体 更新日
仙台市青葉区 仙台城跡第5次発掘調査(本丸大広間跡) 12/07 仙台市教育委員会 12/15
資料:仙台市教育委員会2002「仙台城跡発掘調査(学術調査)‐第5次発掘調査 現地説明会資料‐」

現地説明会風景
 仙台城本丸大広間跡の北辺部にあたる礎石建物跡と石敷きの雨落溝跡を検出し、大広間の東西幅が約33.5mであることを確認した。検出した礎石は一辺が50〜100cm程度の大きさで、原位置を保っている5石のほか、調査区付近で18石が確認された。
 また、明治初年(1870年代)の取り壊し以後に掘られた近代の溝(上幅4m、深さ1.5m)などからは大広間の建物を飾ったと思われる鍍金された飾金具4点が出土した。桃山期(16世紀末〜17世紀初頭)の技法とみられ、建物内部の釘隠などの一部と考えられる。

大広間跡北西部の礎石

大広間跡北西角の雨落溝跡

大広間跡北東角の雨落溝跡の遺物検出状況

軒丸瓦の出土状況(大広間跡北東角の雨落溝跡)

銅釘の出土状況(大広間跡北東角の雨落溝跡)

仙台城本丸跡北東部で進められている
石垣解体修復工事の石積み作業の様子

3期石垣の石積み作業
 仙台城本丸跡にある伊達政宗騎馬像の裏手に展望台が設けられており、現在進められている石積み作業の様子を見学することができるようになっている。また、石垣の解体に伴って実施された発掘調査の成果を解説するパネルも設置されている。

2期石垣の石積み作業