宮城考古学情報宮城の考古学散歩遺跡リスト>鷹巣古墳群


松森城跡 たかのすこふんぐん
白石市鷹巣


鷹巣古墳群の標柱と説明板
白石市街に向かって東方から張り出す鷹巣丘陵上には、5〜7世紀(古墳時代中期〜後期)にかけて多数の古墳が築かれた。当時の白石盆地を治めた豪族の墓と考えられている。

昭和40年代までの宅地造成で14基ほどが消滅した。現在は20数基が残されており、このうち9基が古墳公園として整備されて地域の人々の散策コースとなっている。

尾根の最高所に築かれた瓶ヶ盛古墳は全長56mの前方後円墳で、白石盆地最大の規模を誇る。発掘調査は行なわれていないので埋葬施設の構造などは不明だが、墳丘は二段に築かれており、周囲には周溝と呼ばれる溝がめぐっている。墳丘の周囲では円筒埴輪や鶏形、水鳥形の埴輪も発見されているので、瓶ヶ盛古墳の墳丘には埴輪が立て並べられていたのだろう。

白石盆地最大の前方後円墳
撮影:20100124