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艮櫓の復元位置―慎重判断を強調―

市長定例記者会見 8月8日

 藤井黎仙台市長は8月8日の定例記者会見で、議論が分かれている仙台城艮櫓の復元位置について、「専門家や議会、市民の意見を見極め、慎重に判断したい」との考えを改めて示した。最終判断の時期については「急ぎたいが、拙速は避けたい」と述べ、明言を避けた。
 8月2日に開かれた仙台城跡石垣修復等調査委員会では櫓の位置をめぐり、「現存石垣(3期)の北東角」に建設を求める意見と、「史実に基づき、現存石垣の内側となる2期石垣の北東角」を主張する意見が激しく対立した。
 藤井市長は「(8月末に)もう一度、検討委員会が予定されており、現時点で櫓の位置を軽々に決められない」とした上で、「現在の市民だけでなく、将来の市民の立場も考えるという観点も導入しながら、バランスのよい判断をしたい」と述べた。
[河北新報 2000年08月09日]