宮城考古学情報仙台城跡関連情報>仙台城跡をめぐる主な動き>2000
 

3期石垣上への早期建設を改めて要望
―古い石垣は保存し櫓は本格的な木造建設に―

仙台商工会議所仙台城復元委員会 9月29日

 仙台商工会議所の仙台城復元委員会(委員長・村松巌仙台商工会議所会頭)が、3期石垣北東角への艮櫓の早期建設を改めて藤井市長に要望する方針を決めた。申し入れは10月3日に村松委員長が仙台市役所を訪れて実施する予定。
 艮櫓を「仙台のシンボル」、「市民の誇り」とする村松委員長は、「郷土愛を育てるまちづくりの一環」として、大幅に遅れている復元事業の早期実現を求めるとみられる。艮櫓の位置をめぐっては観光価値を重視し、市街地から見える「現存(3期)石垣の北東角」とする意見と、史実に基づく立場から「2期石垣の延長線上」とする意見が対立しているが、村松委員長は「櫓は城壁の上」として現存する3期石垣の北東角への建設を求めている。
 今回は、1期2期石垣の保存と櫓を本格的な木造建築とすることを新たに要望する方針。
 仙台市の復元事業を推進する立場の仙台城復元委員会は、8月10日にも「3期石垣上への艮櫓早期建設は市民の総意」とする要望書を藤井市長に提出している。これに対して藤井市長は9月議会後に最終判断する意向を示していた。
[河北新報 2000年9月30日]