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築城期石垣の全容解明へ早急な確認調査を要望

日本考古学協会 10月2日

 日本考古学協会(岩崎卓也会長)は10月2日までに、石垣修復工事に伴う発掘調査で築城期の古い石垣が見つかった仙台城本丸跡について、古い石垣の全容を明らかにする必要があるとして、早急な調査を求める要望書を藤井市長に郵送で提出した。
 要望書では「(東北大学の)レーダー探査で、古い石垣が(艮櫓建設予定地直下まで)広がる可能性が指摘されている。現地視察の結果からも、建設予定地内の石垣の全貌が明らかになっていない」と指摘。「建設予定地内の石垣遺構に関する早急な確認調査」と「石垣遺構の保存を前提とした復元計画」の実施などを求めている。
 さらに、「仙台城は市のシンボルのみならず、重要な国民的文化遺産」と位置付け、「遺産の価値を損ねない保護と活用」を訴えている。古い石垣の保存を求める日本考古学協会の要望は3回目。文化庁長官や浅野史郎宮城県知事らにも同様の文書を送付した。
[河北新報 2000年10月3日]