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現存石垣北東角への早期建設を要望

仙台商工会議所仙台城復元委員会 10月3日

 仙台商工会議所の設置する仙台城復元委員会の村松巌委員長(仙台商工会議所会頭)は、仙台市役所を訪れ、藤井市長に郷土のシンボルとして艮櫓を現存石垣北東角へ早期に復元するよう改めて要請した。
 村松委員長は「歴史的文化財としての遺構も守りながら、現存石垣の北東角に早期に建設して欲しい」と強調。地震後の現存石垣建設の際の計画図とされる17世紀後半の仙台城の絵図などで艮櫓が石垣の北東角に描かれているのを示し、「(当時の藩主)伊達綱村公も北東角に復興するつもりだったのだろう」と述べた。
 藤井市長は「仙台城跡石垣修復等調査検討委員会の検討結果や皆さんの意見、議会の意見をもとに総合的に判断していきたい。今月中に結論を出さなければならない」と答えた。
 村松委員長は岡征男仙台市議会議長にも同様の要望をした。岡議長は「10月中の(市長の)決断は難しいと思う」と述べ、検討委の検討結果を受けて、市議会で十分な議論が必要だとの見方を示した。
[河北新報 2000年10月4日]