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14年度末完成目指し石積み作業本格化

仙台市 12月5日

 仙台市は12月5日、仙台城本丸跡石垣の石積み作業に本格的に着手した。修復のために解体された約9500個の石材を積みなおす作業は、国内最大規模の工事(河北新報)で、平成14年度末の完成を目指し、慎重に作業が進められる。
 5日は解体した石垣の最下段の上に、クレーンで最初の一石を積んだ。石工らが石材のずれや傾きを調節する小型の石をあてがいながら、約30分かけて慎重に据え付けた。
 角石は26段あり、一段分を積むのに約1ヶ月を要する見込み。工事の様子は、付近に設置された展望台から見学することが出来る。
 工事は仙台市と施工業者が開発した三次元CAD(コンピューター設計)システムを活用した、国内初の石垣修復。石垣の表面が膨らむ「はらみ」をCADで修正した三次元の設計図が作られ、石材は解体時につけた番号に基づいて元あった位置に戻される。
[河北新報 2000年12月5日]