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仙台城跡の総合的な調査要望

日本考古学協会 2月7日

 日本考古学協会は藤井市長が2000年11月に発表した艮櫓復元事業に関する決定を受け、史実に基づいた櫓の復元や古い石垣の保存、仙台城跡全体の総合的な調査を求める要望書を藤井市長宛に郵送した。
 要望書は、艮櫓の基礎となるコンクリート柱の位置をずらし、3期石垣上への復元を決めた2000年11月の市長判断について「はなはだ不十分」とした上で、「仙台城は市のシンボルのみならず、重要な国民的文化遺産」と位置付け、「市が決定した現存(3期)石垣上への櫓建設は史実に即していない」「櫓の基礎となるコンクリート柱は、古い1期石垣の構造体を破壊する可能性が大きい」と指摘している。
 協会は文化庁長官や浅野宮城県知事らにも同様の文書を送付した。
[河北新報 2001年2月8日]