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仙台市長選立候補者のうち7名が見直し表明
青葉山公園計画

河北新報 7月21日

河北新報に「私はこう取り組む 仙台市長選立候補者アンケート/政策課題」掲載。仙台城の復元に関しては、8人の候補者のうち4人が艮櫓の建設中止を、藤井候補を除く7人全員が青葉山公園計画の見直しを表明。

及川薫候補
 櫓復元事業は中止し、歴史的に検証する。石垣修復も文化財指定を最優先する。青葉山公園計画は市民生活や財政難を顧みず、260億円もかかる事業なので再検討する。

石野和夫候補
 仙台城は県民の財産である。青葉山ゴルフ場なども含め、青葉山全域の総合的な保全を考えるべきだ。

加藤周二候補
 血税を使って、歴史的に価値のないコンクリートの「城もどき」を造る時代ではない。石垣の修復は、安全が十分に確保され、史跡の価値を損なわない最善の手法で取り組む。

山本蒔子候補
 観光地化のための開発は中止すべきだ。歴史的に重要な地域、建造物を保護し、追廻地区、広瀬川などを含めた総合的な保存を目的とする開発を目指す。

樋口美智子候補
 歴史と文化を尊重しなければ、仙台の評価は落ちてしまう。櫓の復元は再考すべきだ。青葉山公園計画自体、市民に構想が全く見えていない。真の市民参加を図り、計画を立て直す。

藤井黎候補
 櫓は市民や専門家の意見を聞きながら、できる限り元あったであろう姿を再現する。青葉山公園は歴史と文化、自然を織り込んだ「杜の都」のシンボル公園として整備したい。

佐藤和弘候補
 櫓の建設などは中止する。人工的な施設はつくる必要がない。補修のみにとどめるべきだ。

柴田紘一候補
 今回の復元は巨費を投じる割には、あまりに貧弱なので見直す。財政再建が終わるまで計画を凍結し、既に工事に費した公金は責任者に損害賠償請求する。