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山形県立うきたむ風土記の丘考古資料館事業
山形考古学会第66回研究大会
「2005 置賜の発掘〈調査検討会〉」
日時 平成18年2月19日(日)13:00〜17:00
内容
2005年県内の発掘の概要 県文化財保護室
野際遺跡(米沢市・縄文) 米沢市教育委員会
百刈田遺跡(南陽市・弥生〜中世) 県埋蔵文化財センター
廻り屋遺跡(白鷹町・古墳・古代) 白鷹町教育委員会
蛇崩窯跡(長井市・古代) 県埋蔵文化財センター
大在家遺跡(高畠町・古代・近世) 県埋蔵文化財センター
*稲荷山館跡(米沢市)・堤屋敷遺跡(米沢市)・蛇崩窯跡(長井市)・
上野遺跡(南陽市)・百刈田遺跡(南陽市)・庚壇遺跡(南陽市)・
中落合遺跡(南陽市)・大在家遺跡(高畠町)写真パネル展示
会 場:山形県立うきたむ風土記の丘考古資料館研修室
参加費:500円
主 催:山形県立うきたむ風土記の丘考古資料館 山形考古学会
共 催:山形県教育委員会 高畠町教育委員会
問い合わせ先 山形県立うきたむ風土記の丘考古資料館
〒992-0302 東置賜郡高畠町大字安久津2117
TEL 0238-52-2585 FAX 0238-52-4665
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報告遺跡の概要
野際遺跡(縄文):米沢市教育委員会
米沢市八幡原遺跡群の南西部に所在する。遺跡は、旧羽黒川と旧梓川とが
合流する入り江状の縁辺に位置し、当時は遺跡に隣接して川が流れていたと
考えられる。縄文時代後期末葉から晩期の竪穴住居4棟、土坑群及びピット
を確認している。
百刈田遺跡(弥生〜中世):埋蔵文化財センター
南陽市島貫・高梨地区に所在し、縄文〜中世の複合遺跡であるが、3次調査
にあたる今年度の調査では、弥生時代の再送墓群が検出された。15基の墓が
確認されており、ひとつの遺跡からこのように多くの再送墓が確認されたのは、
県内で初めてのことである。遺跡東側を流れる吉野川によって形成された
自然堤防上に位置しており、当時は周囲の湿地を利用して稲作が行われていた
可能性も考えられる。
廻り屋遺跡(古墳・古代):白鷹町教育委員会
白鷹町、最上川右岸の沖積段丘上に位置する。古墳時代前期と平安時代の
竪穴住居跡が計4棟検出された。平成6年に埋蔵文化財センターが調査した際
にも、同時期の竪穴住居が多く検出されている。
蛇崩窯跡(古代):埋蔵文化財センター
長井市河井に所在し、窯跡1基・土坑・溝状遺構・柱穴などが検出された。
窯は、「半地下式」と呼ばれる登窯で、窯の中から須恵器の蓋・坏・皿・壷・
甕などが見つかった。須恵器の特徴から9世紀後半に操業していたことが
わかった。
大在家遺跡(古代・近世):埋蔵文化財センター
高畠町高畠に所在し、戦国〜江戸時代の高畠城に係る城下町(屋敷跡)と、
飛鳥〜奈良・平安時代にかけての河川跡が検出された。調査区は、江戸時代
元禄期の『高畑城絵図』の「横町」通り周辺と考えられる。今年度は、絵図
にある「横町」道路部分が調査され、幅約6mの道路の両側に側溝や木樋
(飲み水を遠距離に流すための木製施設)が見つかった。絵図に見られる
水路も検出された。遺物は近世陶磁器が大半だが、一部中世に遡る陶磁器類も
あり、「竪三引両」文様の漆器椀は、戦国時代に高畠城を一時居城にした
伊達氏の家紋と共通する。
『平成17年度山形県埋蔵文化財発掘調査報告会資料』より
*記載した内容が、報告内容とすべて一致する訳ではありません
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情報提供:山形県立うきたむ風土記の丘考古資料館
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