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東京大学公開シンポジウム
「<伝播>を巡る構造変動-国府石器群と細石刃石器群」
1. 主 催:文科省科研費基盤B「日本列島北部の更新世/完新世移行期における居住形態と
文化形成に関する研究」(研究代表者: 佐藤宏之・東京大学教授)
後 援:東京大学大学院人文社会系研究科考古学研究室
2. 趣 旨:<伝播>は、文化変化に対する近代考古学の主要な説明方法であった。そのため
プロセス考古学では意識的に避けられ、生態条件に強く規制された文化社会
システムの進化的変容プロセスとして一般化された説明を好む傾向が近年の
研究の流行となっていた。しかしながら、地域文化の独自性や歴史的個性に
焦点を当てた場合には、一般的プロセスでは説明が困難な事例が多く認めら
れる。本シンポジウムでは、従来の単純な伝播論に回帰することなく、再
び<伝播>のもつ今日的な意味とその実態の解明に向けた試みを提起してみた
い。その事例研究として、国府石器群と細石刃石器群を取り上げる。
3. 開催日時: 2008年4月26日(土) 13:00-16:45 (12:30受付開始)
4月27日(日) 9:00-15:40 (8:30受付開始)
4. 会 場: 東京大学本郷キャンパス法文2号館2階2番大教室
〒113-0033 東京都文京区本郷7-3-1
http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/index_j.html
5. 会 費: 参加無料、懇親会費 5,000円(予定)
6. 参加申込: 特にありません。当日会場に直接お出かけください。
7. 宿 泊: 各自で手配ください。
8. 問い合わせ先: 東京大学大学院人文社会系研究科考古学研究室 佐藤宏之
03(5841)3795 hsato@l.u-tokyo.ac.jp
9. 開催日程:
4月26日(土)
12:30 開場・参加者受付
13:00-13:10 開会挨拶
安斎正人(東北芸術工科大学)
基調報告
13:10-14:00 「<伝播>を巡る構造変動」
安斎正人(東北芸術工科大学)
14:00-14:50 「石材環境からみた移動=生業領域論」
国武貞克(奈良文化財研究所)
14:50-15:05 休 憩
第1部 国府石器群
15:05-15:55 「東北日本・日本海側における国府系石器群の形成過程」
森先一貴(東京大学大学院)
15:55-16:45 「九州地方における国府石器群の来歴と伝播論」
松本 茂(宮崎県立埋蔵文化財センター)
17:20 懇親会
4月27日(日)
8:30 開場・参加者受付
第2部 細石刃石器群
9:00- 9:50 「北海道中央部石狩低地帯南部の細石刃石器群」
赤井文人(北海道大学大学院)
9:50-10:40 「北海道の細石刃石器群をめぐる伝播現象」
山田 哲 (北見市教育委員会)
10:40-10:55 休 憩
10:55-11:45 「東日本における細石刃石器群の登場と構造変動」
堤 隆 (浅間縄文ミュージアム)
11:45-13:00 昼 食 休 憩
13:00-13:50 「朝鮮半島細石刃石器群と九州の細石刃文化」
小畑弘己 (熊本大学)
13:50-14:40 「環日本海地域における細石刃石器群の<伝播>と構造変動」
佐藤宏之(東京大学)
14:40-15:40 討論
15:40 閉会
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