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特別展「染色家 芹沢C介 と考古学者 芹沢長介」
期間 2008年4月21日(月)〜7月21日(月祝)
会場 東北福祉大学芹沢C介美術工芸館
平成元年6月23日の開館時より、当館の館長は芹沢C介の長男・芹沢長介が務めておりましたが、平成18年3月16日に急逝され、本年は3回忌にあたります。今回の展覧会は、 当館の礎を築かれた芹沢長介前館長を追悼するものです。
芹沢C介は、日本を代表する染色工芸家として型絵染の技法を確立して人間国宝に認定され、染色工芸を芸術の域にまで高めた世界的な芸術家でした。そればかりでなく、 世界の様々な民族が生活する中で用いた工芸品のコレクターとしても内外から高い評価を受けました。 その長男である芹沢長介は日本の旧石器時代研究の嚆矢として日本列島最古の人類遺跡の探求に輝かしい業績を残されました。父譲りの鋭い感性と審美眼を持ち合わせ、 それが考古学分野に生かされただけでなく、父と同じく世界中のすぐれた工芸品を蒐集することにつながりました。
芹沢長介の「ものを選びぬく眼」はたしかに父・C介の眼を受け継いだものでした。父は古今東西の気に入ったものを集め、身辺に置いて楽しみ作品創造のエネルギーとしましたが、 長男は考古学者らしい物の見方で蒐集し、それらを楽しむだけではなく徹底して調べ抜きました。調べるごとに関連資料が増え、関係する書籍が集められました。3回忌にあたり、 遺された蒐集品を通して日々研究心旺盛であった芹沢長介前館長の生前を振り返ります。
>>>東北福祉大学芹沢C介美術工芸館
http://www.tfu.ac.jp/kogeikan/j/index.html
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