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山元町歴史民俗資料館
平成20年度テーマ展『やまもとの窯業・製鉄遺跡』開催中
期間 平成20年11月1日(土曜日)〜平成21年1月25日(日曜日)
会場 山元町歴史民俗資料館
展示趣旨
山元町に所在する古代遺跡の特徴として、豊富な生産遺跡を挙げることができます。具体的には、川内遺跡・合戦原B遺跡をはじめとする「鉄を作った製鉄遺跡」、合戦原周辺の丘陵一帯に存在する「須恵器窯跡群」がそれにあたります。
古代東北地方の製鉄の中心地の一つとして、現在の福島県相馬周辺で見つかった製鉄遺跡群を挙げることができます。その遺跡群は福島県浜通り地方中部を中心に分布します。その近隣に位置する新地町、山元町に入っても「製鉄遺跡」を確認することができ、亘理町に入るとその分布は見られなくなります。つまり、相馬周辺から山元町までの地域は、一連の古代東北地方の製鉄地帯であったことが想定でき、その北辺が山元町であったと思われ、畿内政権の東北進出の拠点であった多賀城の運営を支えた鉄生産の一部が山元町でも行われていた可能性が考えられます。この製鉄のほかに、山元町では合戦原周辺で、「須恵器」と呼ばれるのぼり窯で焼いた土器が多く生産されていたことが分かっており、現在は「合戦原窯跡群」として考古学的に知られているところです。
このような「鉄」や「須恵器」の生産は、単なる一般人ではなく、一定の「知識と技術を持った専門家」つまり「工人」がいなければ行うことができないものでした。つまり、古代の山元町には、こうした専門集団が存在していたということになります。
今回は、山元町教育委員会及び山元町歴史民俗資料館で収蔵してきた「鉄」と「須恵器」に関する未公開の資料を中心に展示し、古代の山元町の姿をご紹介したいと思います。
館内のご案内
開館時間 午前9時30分から午後4時30分まで
休館日 月曜日・国民の祝日
(国民の祝日に関する法律に規定する休日と重なる場合はその翌日)
観覧料
一般 200円(団体150円)
高校生及びこれに準ずる者 100円(団体70円)
小学生及び中学生50円(団体30円)県内小学生は無料
※団体は20名以上から
交通のご案内
自動車の場合:国道6号線沿い 山元町役場敷地内
電車の場合:JR常磐線山下駅よりタクシーにて約8分
問い合わせ
歴史民俗資料館 TEL0223−37−0040
>>>山元町ホームページ
http://www.town.yamamoto.miyagi.jp/kankou/museum.html
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